北が上旬に党総会、正恩氏は1カ月ぶり登場

4日、北朝鮮・平壌で開かれた朝鮮労働党政治局会議に出席した金正恩総書記(中央)(朝鮮中央通信=共同)
4日、北朝鮮・平壌で開かれた朝鮮労働党政治局会議に出席した金正恩総書記(中央)(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は4日、党政治局会議を主宰し、追加的な経済対策を論議するため、党中央委員会総会を今月上旬に招集することを決めた。朝鮮中央通信が5日に報じた。

金氏の動静が伝えられるのは、5月6日の軍関連の公演参加者との記念撮影以来で、約1カ月ぶり。

総会では「経済事業や人民生活における切実な懸案」の解決に向けた追加的対策や、党の機構改編が議題となる。北朝鮮は新型コロナウイルス対策で昨年1月から国境を封鎖し、経済の困窮が伝えられている。

総会開催は今年2月以来。バイデン米政権が北朝鮮政策の見直しを終えて北朝鮮に非核化協議を呼びかける中、対外問題に触れるのかどうかも注目される。

金氏は4日の会議で「不利な条件と環境で国家事業が多くの挑戦と制約を受けている」と指摘しつつも、党のリーダーシップを高めて「経済事業や人民生活を安定、向上させるための闘争を進めていかなければならない」と強調した。

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