天安門事件32年「忘れない」 香港で静かな抵抗

天安門事件から32年の4日、香港中心部のビクトリア公園周辺でライトをつけたスマートフォンやろうそくを手に歩く人たち(ロイター)
天安門事件から32年の4日、香港中心部のビクトリア公園周辺でライトをつけたスマートフォンやろうそくを手に歩く人たち(ロイター)

「歴史の真相を守る」「人民は忘れない」。4日、毎年行われてきた天安門事件犠牲者追悼の大規模集会が阻止された香港。市民らは各地でそれぞれ静かに犠牲者への祈りをささげた。事件の記憶を風化させようとする中国、香港両当局への抵抗姿勢を示した。

これまで大規模集会の会場となってきたが、今年は封鎖されたビクトリア公園。周辺の歩道では、大勢の市民がろうそくを手に歩きながら追悼する姿が見られた。警察が摘発の口実にする可能性のあるろうそくの代わりにスマートフォンのライトをつけている市民も多かった。

香港大では、天安門事件の記念碑「恥辱の塔」周辺で毎年恒例の追悼行事が行われた。主催した学生会の会長は「われわれの活動は、歴史の真相を守るためだ」とあいさつ。記念碑の前で、黒い服を着た学生ら約20人が黙禱(もくとう)した。

香港中文大のキャンパスには「人民は忘れない」と書いた黒い横断幕が設置された。香港のカトリック教会でも追悼ミサを実施した。(共同)