アイ・ラブ・ニューヨーク

「トモダチは永遠」か

被爆地・広島を訪問し、演説するオバマ米大統領(中央)と安倍首相=2016年5月27日、広島市中区の平和記念公園(代表撮影)
被爆地・広島を訪問し、演説するオバマ米大統領(中央)と安倍首相=2016年5月27日、広島市中区の平和記念公園(代表撮影)

米国は5月31日の月曜日が「戦没将兵追悼記念日(メモリアル・デー)」の祝日で、3連休だった。日曜日の夜に公共放送(PBS)の追悼コンサートを見ていたら、司会者が今年は1941年のハワイ真珠湾攻撃から80年、2001年の米中枢同時テロから20年に当たると紹介していた。

国際テロ組織アルカーイダと日本が同列に扱われることにショックを受けた。しかし、公共放送が伝えるくらいだから、「どちらも米国の領土に対する直接的な奇襲攻撃だった」というのが一般的な米国人の認識なのかもしれない。

この数日前、先の大戦で米国が原爆を投下した広島市を現職の米大統領として初めてオバマ大統領(当時)が訪れた16年5月27日から5年という「節目の日」があった。同年12月には安倍晋三首相(同)が真珠湾を訪問している。

この相互訪問は、日米を「真の和解」に導き、同盟関係を強固にしたと評価されている。私自身、真珠湾での両首脳の演説の場に招かれた日系2世の元米兵が「日米関係は永遠のトモダチであってほしい」と話すのを取材し、「歴史的な瞬間だ」と感銘を受けた。

だが、強固に見える同盟も一皮むけば認識の違いがあることはPBS司会者の言葉に表れている。トモダチでいるには今後も努力が必要だ。(平田雄介)