時速30キロも 被害者は首を骨折 電動キックボードひき逃げ

山名優希容疑者が乗っていた電動キックボード=4日午後、大阪府警(木下未希撮影)
山名優希容疑者が乗っていた電動キックボード=4日午後、大阪府警(木下未希撮影)

大阪・ミナミの路上で、モーターで走行する「電動キックボード」に乗って歩行者に衝突し、けがをさせたにもかかわらず逃走したとして、大阪府警南署は4日、自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで住所不定の無職、山名優希容疑者(30)を逮捕したと発表した。電動キックボードの利用者を、ひき逃げ事件で摘発するのは大阪では初めてという。

逮捕容疑は5月22日午後4時50分ごろ、大阪市中央区難波の路上で、電動キックボードに乗り、歩いていた40代女性をはねて首の骨を折る重傷を負わせたが、そのまま逃走したとしている。「警察沙汰になったら事故処理に時間がかかるから逃げた」と容疑を認めている。逮捕は5月24日。

同署によると、電動キックボードは道交法上、ミニバイクと同じ扱いになるため、公道で走行できるのは車道のみ。車道を走行するにも運転免許証のほか、ヘルメットの着用、サイドミラーやナンバープレートの装着、自動車税なども必要となるが、山名容疑者は運転免許以外の条件は満たしていなかった。

山名容疑者は、キックボードについて「数カ月前に知人からもらった。移動手段として利用していた」と説明。手でレバーを操作して加速し、時速30キロ程度まで出すことも可能だったという。

電動キックボードの違法な運転が増えており、同署は5月18日から集中取り締まりを実施している。