市民のカード不正利用、市元幹部に懲役10年求刑

埼玉県和光市が市民から預かっていたキャッシュカードで現金約7000万円を引き出したなどとして、窃盗や業務上横領などの罪に問われた市の元企画部審議監、東内京一(とうない・きょういち)被告(57)の論告求刑公判が4日、さいたま地裁(中桐圭一裁判長)であり、検察側は懲役10年を求刑した。判決は8月6日に言い渡される。

検察側は、東内被告がぜいたくな暮らしをしたいと考え犯行に及んだと指摘し「地位を悪用した狡猾(こうかつ)かつ巧妙で常習的な犯行だ」と断じた。弁護側は、市の福祉事務所長などを務めた東内被告の経歴に触れ「社会貢献してきたことを考慮すべきだ」と寛大な処分を求めた。

起訴状などによると、東内被告は平成24年11月から31年4月までに152回、市が市民から預かったキャッシュカードを不正に使用し計約7000万円を引き出したほか、28年3月に市民の現金300万円を横領したなどとしている。

東内被告による現金着服事件をめぐっては、先月8日、当時の松本武洋市長が責任を負って辞職した。