バイデン政権、ASEAN取り込み急ぐ

ASEANでは中国との関係を重視しつつ、米国との間でバランスを取ろうとの思考も強まっている。シンガポールのシンクタンクがASEAN諸国の有識者を対象にした調査(2月発表)では、東南アジアで「最も政治的・戦略的影響力が強い国」との質問に約半数が中国と回答し、そのうち88%が中国の影響を「懸念している」とした。

カンボジアでも中国投資による開発で積みあがる債務への警戒もあり、国営AKP通信(電子版)は「(米中という)2つの大国間でバランスを取る方法を見つけるべきだ」と過度の中国傾斜を戒める。

一方、ブリンケン米国務長官が移動中の機中から5月25日にビデオ形式で計画したASEAN外相との会合が、通信機器の不調で取りやめとなる事態もあり、ASEANの一部では「バイデン政権のアジア重視は本気なのか」と不満の声が上がったとされる。シャーマン氏によると、日程の再調整を急いでいるという。

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