静かな住宅街に真っすぐにそり上がった急な坂道。下る自転車は滑走し、上る歩行者は一歩ずつ踏みしめていく。東京メトロ雑司が谷駅(東京都豊島区)ほど近くにある「富士見坂」だ。
この地域は、低地の神田川方面から北側に広がる台地に向かって急坂が多く、富士見坂もその一つ。上りへの一方通行の区道で、約120メートルにわたってきつい勾配が続いている。
急傾斜を上りきると、にぎやかな目白通りへと出た。その名の通りには、富士山を眺めることはできなかったが、副都心のビル群を堪能することができた。
(写真報道局 松本健吾)