復興の一助に 福島・飯舘村でキャンドル工房開設

キャンドル作家の大槻美友さん=福島県飯舘村(芹沢伸生撮影)
キャンドル作家の大槻美友さん=福島県飯舘村(芹沢伸生撮影)

福島 キャンドル作家 大槻美友さん(27)

福島県飯舘村に5月、キャンドルの制作拠点「工房マートル」をオープンした。東京電力福島第1原発事故の影響で、今も一部帰還困難区域が残る村に「地域おこし協力隊」として移住。村で栽培した花などを使い創作に励んでいる。

キャンドルとの出合いは平成30年。大学卒業後就職し赴任した北海道・函館の専門店で見たのが始まり。芸術系の大学で工業デザインを学び一般企業に就職したが「職人的なものづくりにも興味があった」と振り返る。

キャンドルに魅せられてからの行動は早かった。その店の講座で制作技術を学び、キャンドル作家になるため認定資格も取得。函館着任は2月だったが、9月には退職し福島市の実家へ戻り、制作に没頭した。

「函館は憧れの街だったが、海辺に住んで福島の良さも分かった。自分は海の近くより、山に囲まれて暮らす方がホッとできることに気付いた」と故郷に帰った理由を話す。

手掛けているのは、溶かしたろうにドライフラワーを入れて固めたボタニカルキャンドル。内側に溶けやすいろう、外側に溶けにくいろうを使い外側に花を入れる。火をともし内側が溶けても外側は残るため「時間がたち、あかりの位置が下がると外側の花が浮かび上がる」と魅力を語る。

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