イスラエル政権交代の流れ演出 ユダヤ人極右政党のナフタリ・ベネット党首

イスラエルで政権交代の流れを演出した極右政党「ヤミナ」のベネット党首(49)はネタニヤフ氏の政権で国防、経済、教育などの閣僚を歴任し、同氏と二人三脚で政治経験を重ねてきた。しかし、ヤミナが3月下旬の国会選で7議席を得たことでベネット氏は左右両派から政権入りを請われるキングメーカーとなり、最終的にネタニヤフ氏と決別する道を選んだ。

収賄罪に問われ、保身のため首相続投に固執しているとも指摘されたネタニヤフ氏について、ベネット氏は「個人の戦いに国を巻き込もうとしている」と批判。親ネタニヤフのユダヤ人右派からは「裏切り者」との非難が飛んでいる。

ベネット氏は熱心なユダヤ教徒。パレスチナ側が将来の独立国家の「領土」と位置付ける占領地ヨルダン川西岸地区で、自らもユダヤ人の入植活動を推進した経験を持つ対パレスチナ強硬派だ。

1972年、イスラエル北部ハイファで生まれた。軍参謀本部特殊部隊での活動歴がある。エルサレムのヘブライ大法学部卒。自ら設立したIT(情報技術)企業を2005年に米企業に売却、巨額の富を得たといわれる。流暢(りゅうちょう)な英語を話し、妻との間に4人の子がいる。

(カイロ 佐藤貴生)