中国の王毅国務委員兼外相は1日、ロシアやインドなど新興5カ国(BRICS)の外相によるオンライン会議に出席した。バイデン米大統領が新型コロナウイルスの起源解明に向けて追加調査を指示したことを念頭に「西側勢力がまた政治問題化しようとたくらんでいる」と反発した。中国外務省が2日までに発表した。
王氏は、新型コロナ対策に団結して取り組むことが急務だと指摘。米国などの動きを「国際協力を確実に破壊する」と批判した。中国が国際社会に3億5千万回分のワクチンを提供したとも強調した。
日本政府が決定した東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出にも言及。「関係国と国際機構が協議して一致する前に、日本は勝手に核汚染水を海洋に放出してはならない」とけん制した。(共同)