WHO、新型コロナ変異株の新名称公表 ギリシャ文字に

英国に由来する新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
英国に由来する新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)は5月31日、新型コロナウイルスの変異株の名称について、ギリシャ語のアルファベットを使用すると発表した。特定国への風評被害を防ぐため、ウイルスが最初に検出された国名を用いることを回避する。

WHOは今後、感染拡大が懸念される英国、南アフリカ、ブラジル、インドで最初に確認された4つの変異株について、それぞれ「アルファ株」「ベータ株」「ガンマ株」「デルタ株」と呼称する。

ロイター通信によると、ギリシャ神話の神の名前なども候補に上がっていたが、多くが社名などに使用されており、採用されなかったという。

WHOはこれまで学術名として、英国で最初に確認された変異株を「B・1・1・7」と名付けていたが、複雑で混同しやすいことから、メディアなどで「英国株」と表現されることが多かった。他の変異株も同様で、WHOは特定国への偏見や風評被害につながると懸念していた。

WHOは昨年2月、新型コロナの感染による病状を「COVID―19」と名付けた。「コロナウイルス病」の英語を略した「COVID」と感染が報告された2019年を組み合わせた。

当時、感染の中心地である中国湖北省武漢市の名前から「武漢ウイルス」と報じるメディアが多く、風評被害などを避ける狙いがあった。