中国製ワクチンで死亡件数95%減 ブラジルの集団接種実験

ブラジルの集団接種実験で中国製ワクチンを使用した結果、死亡件数が大幅に減ったことが分かった
ブラジルの集団接種実験で中国製ワクチンを使用した結果、死亡件数が大幅に減ったことが分かった

ブラジル・サンパウロ州は5月31日、同州の人口約4万5千人の都市セラナで実施した中国製ワクチンの集団接種実験の結果を発表した。死亡件数は95%、入院は86%、症状を伴う感染は80%の減少が確認されたという。

2~4月、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンを、18歳以上の住民の95%に当たる約2万7千人に接種した。4グループに分け時間差で計2回接種したところ、対象人口の70~75%の接種で、感染が広がりにくくなる「集団免疫」ができ、子どもなど未接種のグループの感染も抑制されたとしている。

ドリア州知事は「パンデミック(世界的大流行)はセラナで制御された。同じことがブラジル全体で可能だ」と述べた。実験はシノバックと提携してワクチンを開発する同州のブタンタン研究所が実施した。(共同)

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