京都有名社寺のハイセンスSNSは巫女ら女性が「中の人」

初めての投稿は、赤いはかまと鼻緒の雪駄(せった)を切り取った写真だった。その後も、神職の黒い履物「浅沓(あさぐつ)」がずらりと玄関に並ぶ様子、お守りを持った手のアップなど、斬新な写真を次々と投稿している。

中野さんは「何げないいつもの光景は見過ごしがち。そこにフォーカスする感性が私たちにはなかった」と評価する。

ツイッターも巫女主導

ツイッターに投稿するための写真撮影をする(左から)巫女の大石朋奈さんと瀧口智子さん=京都市上京区の北野天満宮
ツイッターに投稿するための写真撮影をする(左から)巫女の大石朋奈さんと瀧口智子さん=京都市上京区の北野天満宮

手水舎(てみずしゃ)に花を飾る「花手水」が人気の北野天満宮(京都市上京区)でも3年前に開設したツイッター(フォロワー1・8万人)を担当するのは巫女だ。

開設したころは神職が祭礼や神事を中心に手探りで投稿していたが、宝物殿で定期的に行う刀剣の展示を投稿したところ、若い女性のフォロワーが急増。そこで、今年4月に神社に入った2人の新人巫女、瀧口智子さん(23)と大石朋奈(ともな)さん(23)が新たに中の人として任命された。

2人はツイッター初心者。授与所や祭礼の仕事の傍ら、カメラ片手に境内をくまなく歩き、ネタ探しに余念がない。境内で発見したキノコや、「花手水のビフォーアフター」と題して、スグリの実が2週間後には赤く変化した様子などを組み写真でアップした。

権禰宜の東川楠彦さん(38)は「情報発信のツールとしてSNSは欠かせない。神社の堅いイメージが少しでも和らぐようにしたいが、砕け過ぎても困る」と話し、若い2人の手腕に期待を込めた。

(田中幸美)