ワクチン接種 警察官や消防士ら独自優先枠検討 群馬

新型コロナウイルスワクチンの7月末までの高齢者接種完了を前提に、群馬県が独自の優先接種枠の導入を検討していることが31日、分かった。具体的な対象として、日常生活維持に必要な働き手の「エッセンシャルワーカー」を軸に調整する。県央地域に6月下旬までに開設される県営大規模接種会場の活用を視野に検討を急ぐ。

厚生労働省は、感染した際の重症化リスクなどを考慮して接種の優先順位を定め、医療従事者や65歳以上の高齢者らから実施している。河野太郎ワクチン担当相は7月末までの高齢者接種の完了が確実な場合には、自治体独自に優先枠を設定することを容認する考えを示している。

県内の市町村では同月末までに全高齢者への接種が終わるとの見通しで、総務省にも報告されている。このため県は独自に優先枠を設けて高齢者以外への接種も進められれば、加速化とともに医療資源の有効活用にもなると判断した。

接種場所は、6月中の稼働を計画する県央地域の大規模会場を想定。高齢者への接種を進めつつ、最短で月内にも優先枠への接種実施に着手できないか慎重に検討しているもようだ。

具体的な対象は、日常業務で大勢の人と接触せざるを得ない警察官、消防士、教職員、保育士らを念頭に調整する。エッセンシャルワーカーへの接種なら県民の理解が得やすいとの判断が背景にある。

山本知事は5月27日に菅義偉(すが・よしひで)首相や河野担当相と面会。接種の優先順位についての柔軟な対応を求める要望を伝えていた。

一方、県は31日、新型コロナワクチン接種推進局内に県営ワクチン接種センター運営課を1日付で新設すると発表した。「打ち手」など医療人材の確保や市町村予約との調整などを担当し、人員も計24人増員した。(柳原一哉)