中国もインド変異株警戒 南部で拡大

PCR検査を受ける市民=30日、中国広東省広州市(共同)
PCR検査を受ける市民=30日、中国広東省広州市(共同)

【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は31日、南部の広東省で5月30日に新型コロナウイルスの市中感染の発症者が20人確認されたと発表した。5月下旬に入って省都の広州市で、感染力が強いとされるインド変異株の市中感染が相次ぎ確認されている。

広州市では5月30日に18人の発症者が確認された。同市内では同21日から発症者や無症状感染者の確認が相次いでおり、中国メディアによると分析が済んだ検体はいずれもインド変異株だった。

広州市は、既に警戒地域の住民約225万人を対象にした大規模なPCR検査を実施。その後も、検査対象地域を広げている。

また、同31日夜からは広州市から飛行機や鉄道、バスなどで市外に移動する際には、72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明を提示することを義務化。地元当局は「ウイルスが広まるスピードが非常に早く、感染力も強い」と指摘した。

広州市に近い、広東省深圳市でも、英国変異株の無症状感染者が確認されている。中国は、入国者に対する隔離措置を義務化するなど厳しい水際対策をとっているが、改めて警戒を強めている。