日米仏共同訓練は「抑止力」 仏軍司令官

フランス軍でアジア太平洋地域を管轄するレイ太平洋管区統合司令官(海軍少将)が31日、日本記者クラブのオンライン記者会見で、5月中旬に日本国内で初めて日米と共同で実施した離島奪還訓練について「パートナーと協力して能力を示すことで抑止力になる」と意義を強調した。

レイ氏は、南太平洋などに海外領土を持つフランスはインド太平洋地域の「沿岸国」であり、欧州連合(EU)加盟国で唯一、同地域に軍を駐留させていると紹介。中国を名指しすることは慎重に避けつつ、フランスの戦略に関し、「求めるのは均衡を保つことだ」とし、中国の影響力拡大に警戒感を示した。

また、「中国は4年間で仏軍全体に相当する軍備を増強した」と中国の急速な軍拡に言及。ただ、米国が南シナ海で中国の人工島付近で艦艇を航行させる「航行の自由」作戦のような任務は「実施しない」と明言し、軍同士の衝突回避のため中国側に対話を呼びかけていると明らかにした。

一方、仏海軍参謀総長が就任後に初訪問した外国は日本だとし、日仏関係は「最大の重要性を持っている」と述べて対日重視の姿勢を示した。(田中靖人)