中国 第3子の出産認める方針 少子高齢化受け

中国国旗=北京(ロイター)
中国国旗=北京(ロイター)

【北京=三塚聖平】中国共産党は31日、1組の夫婦が3人目の子供を出産することを認める方針を示した。現在は原則2人までだが、少子高齢化が加速していることに対応する。

中国国営新華社通信によると、中国共産党が同日開いた政治局会議で方針を表明した。同会議は「わが国の人口構造の改善に有益だ」と強調している。

中国は人口増加を抑制するため1979年に一人っ子政策を導入。段階的に緩和した後、2016年1月から夫婦が第2子を持つことを認めた。しかし、第2子を望まぬ夫婦も多く、出生数は伸びていない。少子高齢化の進行で国力低下に直結する人口減少が迫っていると国内メディアは指摘しており、習近平指導部は危機感を強めている。

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