幼い介護者ヤングケアラー支援でじゃりン子チエ起用検討中

大人に代わり家族の世話や家事に追われる若年層「ヤングケアラー」の存在がクローズアップされている。学業や体調に悪影響が出る恐れがあるが、子供から声を上げづらい側面もある。ヤングケアラーという言葉の認知度が低いことも課題で、大阪市では抜群の知名度を誇る人気漫画を使って啓発するアイデアも浮上。注目度を高め、早期発見から適切な支援へとつなげる期待がかかる。

「7時間以上」11・6%

中学生の17人に1人がヤングケアラー-。厚生労働省が4月に公表した初の全国調査で、こうした実態が明らかになった。

インターネットでの調査に全国の中学生約5500人が回答。ヤングケアラーに該当する可能性がある「世話をしている家族がいる」と答えた中学生は5・7%だった。このうち6割が、小学生のときや就学前に世話を始めたと答え、「平日の1日あたりの世話に費やす時間」は3時間未満が42・0%、7時間以上も11・6%いた。

ヤングケアラー問題に詳しい大阪歯科大学の濱島淑恵教授(社会福祉学)は「調査結果は氷山の一角。家のことを手伝っているとしてプラスの評価をされることもあり、実態はつかみづらい」と話す。

調査では、中学生の8割以上がヤングケアラーという言葉を「聞いたことがない」と回答。支援を受けるべき子供自身が気づいていない可能性もある。

ばくち好きの父に代わり

政府は厚生労働、文部科学両省のプロジェクトチーム(PT)を発足させ、令和4年度から3年間をヤングケアラーの認知度向上に集中的に取り組む期間とする方針で、各自治体にも調査や支援を行うよう促している。