花田紀凱の週刊誌ウォッチング

(824)医師会に入らないとワクチンは来ないのか

発令中の緊急事態宣言について延長する意向を表明する菅義偉首相=27日午後、首相官邸(春名中撮影)
発令中の緊急事態宣言について延長する意向を表明する菅義偉首相=27日午後、首相官邸(春名中撮影)

朝日新聞が26日の社説で「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」とブチ上げた。

むろん賛否両論あっていい。

しかし、そこまで言うなら、朝日はまず「オフィシャル・パートナー」を返上したらどうか。

しかも、同じ日のスポーツ面では、橋本聖子・大会組織委会長らを登場させて、大きな記事「ジェンダー平等を 五輪レガシーに」。

全く首尾一貫していない。

『週刊文春』(6月3日号)も開催反対のようで、「『天皇に会わせろ』バッハよ、何様だ」がトップ。

〈「とにかく天皇に会わせて欲しい」〉と〈要求を日本政府に突き付けている〉というのだが、5月中旬に予定されていた来日のときも(結局中止になったが)東京五輪の名誉総裁を兼ねる陛下拝謁の予定は入っていた。

「会わせてほしい」を「会わせろ」は『文春』らしくない印象操作だ。

『週刊新潮』(6月3日号)の方が正攻法で「やったら『地獄』⁉ 驚愕(きょうがく)シミュレーション 土壇場の『東京五輪』にこれだけの〝ハードル〟」。

選手は発熱があっても出場したいがために噓をつく、事前合宿がないので〈たった5日間で日本に慣れなければならない〉。選手村でも〈「〝感染爆発しているブラジルやインドの選手団と同じ棟は嫌だ〟〝食堂で彼らを隔離しろ〟など差別的なクレームが噴出する恐れがあります」(全国紙五輪担当記者)〉。

しかし、とスポーツライターの小林信也氏。

〈「〝今回の五輪は金メダル争奪戦ではない〟(中略)こんな状況でスポーツができる喜び、観(み)る喜びを分かち合う大会と捉えてはいかがでしょうか」〉

『文春』、現役医師の実名告発「医師会に入らないとワクチンが来ない!」は、徹底追及すべき重大問題だ。

『週刊ポスト』(6・4)「東京五輪7月開催『賛成』か『反対』か 国内公式スポンサー71社の回答全社掲載」は今週一番の好企画。

ちなみに朝日新聞は〈お答えをいたしかねます〉。

(月刊『Hanada』編集長)