「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

阪神よ、手ぬかるな!東京五輪中止なら〝幻の日程表〟が出現する

ベンチで戦況をうかがう矢野燿大監督=甲子園球場(撮影・松永渉平)
ベンチで戦況をうかがう矢野燿大監督=甲子園球場(撮影・松永渉平)

東京五輪中止なら〝幻の日程表〟が出現! 東京五輪開催ならコロナ禍延期試合を五輪期間中に実施-。阪神には変遷する事態に対応する準備が必要です。交流戦に突入後、阪神はロッテ3連戦(甲子園)に1勝2敗。2位・巨人とのゲーム差は「3・5」(27日現在)のまま首位は堅持ですが、今後の注意点は日程の流動化です。新型コロナウイルス感染状況によって、東京五輪(7月23日~8月8日)が中止となると、〝幻の日程表〟が発表され、プロ野球の五輪中断期間(7月18日~8月12日)は消滅します。東京五輪開催でも、コロナ禍で延期された試合が中断中に実施される公算が大ですね。矢野虎には柔軟な対応が求められます。

まだまだ「微妙」という表現か

刻々と東京五輪の開幕が近づくなか、日本国内には「絶対に開催すべきだ」という意見と「いや、中止にすべきだ」という意見の衝突が日々刻々、さまざまな場面で見受けられます。

「日本経済全体のことを考えたら、五輪を開催する方がはるかに経済効果がある」という認識を示したのは東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長。しかし、プロ野球球団を持つ、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長や楽天・三木谷浩史会長兼社長は五輪開催に重大な懸念を表明しています。

国際オリンピック委員会(IOC)は27日に約200カ国・地域の選手を対象にした「国際アスリートフォーラム」をオンラインで開催し、ビデオで登場した東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は「7月に東京でお会いしましょう。お待ちしております」と呼び掛けました。「開催にご心配の方もいるかもしれませんが、皆さまが迷いなく誇りを持って参加いただけるようコロナ対策に万全を期して準備に努めます」ともコメントしています。

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