【深層リポート】群馬県の魅力向上「ぐんまちゃん」頼み(2/2ページ) - 産経ニュース

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深層リポート

群馬県の魅力向上「ぐんまちゃん」頼み

群馬県は県の魅力アップに向けぐんまちゃんのアニメ制作を進める(柳原一哉撮影)
群馬県は県の魅力アップに向けぐんまちゃんのアニメ制作を進める(柳原一哉撮影)
経済効果に期待

一方で、県は経済効果に期待を寄せる。平成28年の調査では、ぐんまちゃんのデザインを利用したグッズや関連商品の売上額は約192億円。くまモンの1007億円(同年)の5分の1の水準だが、アニメ化で全国区人気ともなれば「28年実績の2、3倍は目指していける」(担当課)とそろばんをはじく。

経済波及効果も335億円(27年度)から上積みが期待でき、県は今年度に改めて調査を実施。アニメ放映の前後でこうした数値を比較し効果を検証する構えだ。

また、県のイチゴ「やよいひめ」など県産農畜産物もぐんまちゃんとのセットでPRする案が検討されている。

県の課題は魅力向上で、民間調査会社の昨年10月の都道府県魅力度ランキングで群馬県は40位に沈んだ。山本一太知事は県のブランド化を公約に掲げ知事選を制しただけに、「ランキングが県の魅力を反映していない」と、会見で不快感をあらわにする一幕もあった。

アニメ放映による県への効果はどうなのか。2億円以上も費やす事業だけに山本知事の丁寧な説明が求められそうだ。

ぐんまちゃん】 平成6年、全国知的障害者スポーツ大会「ゆうあいピック群馬」のマスコットキャラクター「ゆうまちゃん」として誕生。20年に改名後、知名度が上がり、24年に県宣伝部長に就任。26年には「ゆるキャラグランプリ」1位を獲得した。ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)などでも積極的に発信。東京・銀座ではぐんまちゃんの名前を冠したアンテナショップを展開している。

記者の独り言】 ぐんまちゃんアニメの内容は極秘扱いで、記者も詳しい内容は聞かされてない。ただ、県の担当者がささやいてくれた話では、アニメ中に群馬県の場所などをさりなげく盛り込む〝仕掛け〟があるという。アニメ・漫画は作品自体にとどまらず作品中のゆかりの地を訪ねる「聖地巡礼」も楽しみの一つ。アニメで見たあの場所に行きたい。県への来訪者が増える可能性に期待が膨らむ。(柳原一哉)