愛媛沖事故 現場は日本三大強潮流の難所

日本の貨物船「白虎」と衝突し船首が破損したマーシャル諸島船籍のケミカル船「ウルサン パイオニア」(中央手前)。現場では多くの船が捜索を行っていた =28日午前10時8分、愛媛県今治市沖の来島海峡(本社ヘリから、恵守乾撮影)
日本の貨物船「白虎」と衝突し船首が破損したマーシャル諸島船籍のケミカル船「ウルサン パイオニア」(中央手前)。現場では多くの船が捜索を行っていた =28日午前10時8分、愛媛県今治市沖の来島海峡(本社ヘリから、恵守乾撮影)

貨物船とケミカル船が衝突した愛媛県今治市沖の来島(くるしま)海峡は、1日で約500隻が行き交う海上交通の要路である一方、鳴門海峡や関門海峡と並ぶ「日本三大強潮流」として知られる。潮の流れによって船の航路を変更するといった独自の航法が通過船舶に義務付けられ、操船の難所でもある。

瀬戸内海は島々が点在し、航路が狭い上に潮の流れも速い。中でも来島海峡は、馬島を挟むように2つの航路があり、海上交通安全法によって「順中逆西」と呼ばれる航法で航行することが定められている。

具体的には、船が北流の潮に乗って航行する場合は大島側の中水道を、南流の潮に逆らって進む場合は四国側の西水道を航行する。同法上は、来島海峡を通過する船舶の船長は、船舶の名称などを海上保安庁に通報しなければならない。

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