【地方政治ルポ】静岡知事選 目標83万票 与野党対決(1/2ページ) - 産経ニュース

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静岡知事選 目標83万票 与野党対決

静岡県知事選立候補予定者の公開討論会で、握手の代わりに腕と腕を合わせる川勝平太氏(右)と岩井茂樹氏=25日夜、静岡市清水区(田中万紀撮影)
静岡県知事選立候補予定者の公開討論会で、握手の代わりに腕と腕を合わせる川勝平太氏(右)と岩井茂樹氏=25日夜、静岡市清水区(田中万紀撮影)

任期満了に伴う静岡県知事選(6月3日告示、20日投開票)の投開票まで1カ月を切った。いずれも無所属で、立憲民主、国民民主両党県連などが支援し4選を目指す現職の川勝平太氏(72)と、自民党推薦の新人の元参院議員、岩井茂樹氏(52)が出馬し、事実上の与野党対決となる見通しだ。党本部推薦を得て結束を強める自民に対し、川勝氏の高い知名度を武器に攻勢をかける国政野党勢力。両陣営とも当選ラインを83万票と見定め、支持固めに奔走する。(田中万紀、岡田浩明)

「組織戦」岩井氏

「思い返せば…12年前に自民党の分裂によって誕生したのが川勝知事。自民党の責任で起きたことで、非常に謙虚な思いでこの12年間を受け止めている」

候補者選定がまだ難航していた今年3月。自民党県連の中沢公彦幹事長(当時)は、川勝県政下の12年間をこう振り返った。

「分裂」とは、自民県議の一部が川勝氏擁立に関与し、支援に回ったことを意味する。その後の知事選でも、党本部と県連の意見が異なるなどして挙党態勢の構築が難航し、平成25年は川勝氏に歴代最多得票の108万票での再選を許す。29年の前回選では独自候補の擁立すらできなかった。

苦杯をなめてきた自民党県連は今回、悲願の独自候補にこぎつけた。県連幹部らは岩井氏について「これ以上ない候補」「救世主」(幹部)と評する。加えて県内選出国会議員、県議、市町の議員の総勢347人の署名、いわば〝血判状〟ともいえる推薦願を党本部に提出。「熱意が党本部を動かした」(上川陽子前県連会長)結果、平成21年以来の党本部推薦を得た。二階俊博幹事長から「死ぬ気で戦え」と奮起を促されたが、知名度や政策が短期決戦でどこまで浸透するか、課題は残る。

「勝手連」川勝氏

一方の川勝氏。初出馬時は民主党(当時)などの推薦を得て勝利したが、選挙を重ねるごとに党派色を薄めており、直近2回は政党推薦は求めず、自前の後援会もないまま選挙戦に。それでも高い人気に支えられ、対立候補を圧倒してきた。

今回、川勝氏陣営の中心は、無所属で国政野党系会派に名を連ねる県議と、連合静岡。立憲民主党と国民民主党の県連は「勝手連的に支援する」との立場だ。