法隆寺と並ぶ最古級の壁画片 「山陰の王国」への誘い - 産経ニュース

法隆寺と並ぶ最古級の壁画片 「山陰の王国」への誘い

整備された上淀廃寺跡。金堂基壇(右)の東側に3塔の遺構が見える。左から南塔跡、中塔跡、北塔跡=令和3年5月、鳥取県米子市淀江町
整備された上淀廃寺跡。金堂基壇(右)の東側に3塔の遺構が見える。左から南塔跡、中塔跡、北塔跡=令和3年5月、鳥取県米子市淀江町

飛鳥時代の7世紀末に建立された「上淀廃寺(かみよどはいじ)」(鳥取県米子市淀江町)で平成3年、法隆寺と並ぶ国内最古級の彩色仏教壁画片が出土してから今年で30年。同寺周辺では以降も重要な発掘が相次ぎ、翌年には3塔が南北に並ぶ特異な伽藍(がらん)配置が判明。さらに同廃寺の約1キロ北側では同7年、全国最大規模の弥生時代の高地性集落「妻木晩田(むきばんだ)遺跡」が確認された。両遺跡の調査では、九州や中国・朝鮮半島とのつながりを推測させる遺物が出土しており、畿内も含めて各地の文化を取り入れた個性豊かな「淀江(よどえ)の王国」の存在が浮かび上がっている。

法隆寺に続く貴重な発見

3年4月11日、上淀廃寺跡の発掘現場で、赤茶色と漆黒色の彩色が施された小さな土の塊が見つかった。のちの分析で、法要や説法の際に立てる飾り布「幡(ばん)」と判明したこの欠片(かけら)の発見が、26年度まで続くことになる発掘調査の事実上の幕開けだった。

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