大阪・関西万博を意義深く 第1回サクヤヒメ会議開催

トークセッションで意見交換するパネリストたち=大阪市中央区
トークセッションで意見交換するパネリストたち=大阪市中央区

4年後に迫った「2025大阪・関西万博」に向けて一人一人がどう関わるかなどを考える「第1回万博サクヤヒメ会議」が26日、りそな銀行大阪本社(大阪市中央区)で開かれ、約400人がオンラインで参加した。基調講演では2025日本国際博覧会協会の森清・副事務総長(58)が現在のコロナ禍に触れ、「いのち輝く」という万博のテーマがさらに意義深くなったとの考えを示した。

万博サクヤヒメ会議で講演する2025日本国際博覧会理事・副事務局長の森清さん
万博サクヤヒメ会議で講演する2025日本国際博覧会理事・副事務局長の森清さん

同会議は大阪商工会議所が女性リーダーの育成を目指した「大阪サクヤヒメ表彰」の受賞者有志が設立。万博に向けた活動を本格化するため、大阪商工会議所と共催で、シンポジウムの形で第1回会議を開いた。

会場外からアバター(分身)で参加できる〝バーチャル万博〟の可能性も示した森副事務総長に続いて、第1回大阪サクヤヒメ表彰の特別賞を受賞した作家の玉岡かおる・大阪芸術大教授(64)も基調講演。海外に目を向けて海に面した浪速の地に四天王寺を建立した聖徳太子の政策を例示して、「まさに万博の原点。四天王寺は最初のパビリオンといってもいいかもしれません。関西の魅力資産を見直すところから始めませんか」と関西の潜在力を強調した。

万博サクヤヒメ会議で講演する玉岡かおるさん
万博サクヤヒメ会議で講演する玉岡かおるさん

第2部は、同会議代表で隆生(りゅうせい)福祉会理事長の藤本加代子さん、関西電力国際部長の有本真奈美さん、inochi未来プロジェクト推進委員の川竹絢子さんらをパネリストにトークセッションを開催。「広がる・繋がる・語り合う あなたが見たい万博とは?」をテーマに、「海外と日本の万博の違いを発信したい」「大阪のおせっかい精神がいいところ。命を守るという万博のコンセプトに合っている」「がんばっている女性たちのパビリオンをつくってほしい」など、さまざまな意見を交わした。

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