千葉県の熊谷俊人知事は26日、首都圏1都3県の知事によるオンライン会議に出席し、新型コロナウイルス対策の一環として千葉市および東葛地域の計12市で導入されている蔓延(まんえん)防止等重点措置の延長を国に求める方針に賛同した。会議後、熊谷知事は県内の感染状況について、「まだ解除できるだけの低減には至っていない」と指摘。「心苦しく思うが、延長せざるをえない」と話した。
県内の新規感染者数は、25日まで3日連続で100人を切るなど低減の方向にあるが、26日は100人を超えた。熊谷知事は県庁で記者団の取材に応じ、比較的高い病床使用率などを指摘。「一刻も早く低減傾向を明確にして緩和したいが、こうして措置の延長を続けざるを得ないのは、変異株の状況があるとしても関係の方々には非常に申し訳ない」と述べた。
重点措置の延長期間は、少なくとも3週間程度を見込む。対象地域は12市のままで、飲食店に対する午後8時までの営業時間短縮や、酒類提供の終日自粛をはじめとした要請内容も継続。対象地域外への要請についても現状を維持する。要請を守らない飲食店に対しては、理解してもらうために丁寧な説明を続けるとしている。