スピードスケート加藤条治、36歳の戦い「今の時代の人間とどこまで」

加藤条治
加藤条治

20~21年シーズンの最高成績は今年2月に行われた全日本選抜長野大会の8位にとどまった。それでも希望の光が見えた1年でもあった。

よりパワーを出し切れるように、筋量は維持しながら体脂肪を減らすべく体質改善に取り組んでいる過程でシーズンが終わった。手応えがあるのか「取り組みの途中なので辞められない」と笑う。

もう一点、大きいのは両ひざの状態だ。15年春から痛みを感じたといい、「スケートは滑れるが、陸上で曲げる動きがあまりできなかった。(いまでは)ほとんど不安なく動けるようになり、フィジカル強化に着手できるようになりました」と語る。ここ数年は体力が追いつかず、高度な技術を磨くことが難しかっただけに朗報だろう。

36歳。来年2月には37歳になる。「周りから『終わった人』だと思われているのは平昌五輪の前から分かっていること。どう思われているかはあまり気にならない」というが、年齢をめぐってはある思いがある。「一つ前の時代の人間が頑張って全盛期の状態に戻したら、今の時代の人間とどう戦えるかというのを試したいんです」と力を込める。

国内で初めて35秒を切ったのは清水宏保。2004年12月に長野市エムウエーブで開催されたワールドカップ(W杯)でのことだった。今年2月に同じエムウエーブで行われた全日本選抜長野大会では5人が34秒台をマークしている。