花田紀凱の週刊誌ウォッチング

《823》期待の大関が情けない

大関朝乃山
大関朝乃山

緊急事態だ。しかも未経験のコロナ。総指揮をとる内閣でも、各現場でも、さまざまな混乱があり、齟齬(そご)をきたし、時にコミュニケーション不足から、イラつくこともあろう。

しかし、それをいちいちあげつらって、何かプラスがあるのか。

『週刊文春』(5月27日号)の右柱「菅政権、壊れた 閣僚5人がNO!」を読んでそんな感想を抱いた。

〈「菅さんのコロナ対策は右に左にブレブレで酷(ひど)い。七月末までに高齢者のワクチン接種を完了なんて無理な話」〉

現職閣僚の一人が〈不満を半ば公然と吐露している〉という。

西村康稔経済再生相は〈「菅さんはなかなか耳を傾けてくれない」〉とボヤき、田村憲久厚生労働相は〈「血圧が上がって、夜になると百五十に行くこともある。ストレスだよ」〉と番記者の前で吐露。

東京、大阪の「大規模接種会場」開設、自衛隊動員に関して岸信夫防衛相は〈「(事前に)何も聞いていない。(中略)必ず目詰まりが起こるだろう」〉と不満をこぼしていたという。

記事で名前があがった西村、岸、武田良太(総務相)の3氏は〈事務所を通じて発言については否定〉。田村氏は〈(血圧は)過去に上がったことがあるという程度〉。

この程度の発言で「閣僚5人がNO!」。まさに、ためにする批判だ。

左柱の「朝乃山 裏切りの深夜キャバクラ常習犯」。こちらは間違いなくスクープ。これで本人は休場。

それにしても期待の大関が情けない。

『週刊新潮』(5月27日号)「国民に我慢を強いながら 日本医師会『中川会長』は〝不要不急の外出〟で噂の女性と〝接触〟し…」。

昨年8月の話だが、「医療逼迫(ひっぱく)」「医療崩壊」を言うばかりで、何もしない医師会会長を痛烈に批判して痛快。

『ニューズウィーク日本版』(5・25)の特集「若返りの最新科学」。

科学最前線を、素人にもわかりやすくリポート。ただし結論は、〈今のところ効果が認められたアンチエイジング法はただ1つ。適度な運動、十分な睡眠、バランスの取れた食生活。それに尽きる〉。

言われんでもわかっとる!

(月刊『Hanada』編集長)