ウイグル詩人が行方不明 留学の娘、日本政府に対応求める

行方不明となっている父親の写真を持つブルブルナズ・ジャラリディンさん=神戸市
行方不明となっている父親の写真を持つブルブルナズ・ジャラリディンさん=神戸市

中国政府によるイスラム教徒への弾圧が行われている新疆ウイグル自治区出身で、神戸大大学院で学ぶブルブルナズ・ジャラリディンさん(30)が22日までに取材に応じ、現地で暮らす詩人の父親が治安当局に拘束された後に行方不明となっていると明かし、日本政府に対応を求めた。同区では文化人の拘束が相次ぎ、固有の文化継承に強い懸念が生じている。

父親はアブドゥカディル・ジャラリディンさん(57)。ウイグル社会で著名な詩人や作家として知られ、区都ウルムチの「新疆師範大学」でウイグル文学を教えていた。平成15年3月までの約半年間、石川県能美市の北陸先端科学技術大学院大学に留学していた。

30年1月29日に身柄を拘束されて以降、安否が分からなくなった。独立運動などには関わっておらず、拘束の理由は不明だ。

日本のNPO法人「日本ウイグル協会」の調べでは、アブドゥカディルさんら日本への留学経験がある9人の知識人が行方不明となっている。ブルブルナズさんは「日本は人権を大切にする民主主義国家。父の解放を中国政府に働き掛けてほしい」と政府に対応を求めた。

会員限定記事会員サービス詳細