米国のワクチン接種が頭打ち 集団免疫目指しペース回復に躍起

米ファイザー製ワクチンの接種を受ける高齢女性=4月9日、ロサンゼルス(ゲッティ=共同)
米ファイザー製ワクチンの接種を受ける高齢女性=4月9日、ロサンゼルス(ゲッティ=共同)

【ワシントン=住井亨介】新型コロナウイルスのワクチン接種ペースが米国で低下している。5月5日段階の接種回数(7日間平均)は、ピークだった4月11日と比較して39・5%減少。ワクチン接種を積極的に希望する人への投与が一通り終わりつつあるとみられるためだが、接種率は集団免疫を獲得するレベルには至っておらず、バイデン政権は頭打ち状態となった接種ペースを回復しようと躍起になっている。

新型コロナとの闘いを最重要課題として1月に就任したバイデン大統領は当初、就任後100日の4月末までに1億回の接種を目指していたが、3月に達成した。このため4月末までに2億回の接種目標を掲げ、これも達成した。

米疾病対策センター(CDC)によると、5月10日時点で少なくとも1回接種した人は全人口の46%、所定の必要回数を接種した人は34・8%。集団免疫を獲得するには人口の7割以上が接種する必要があるとされ、バイデン政権は7月4日の独立記念日までに成人の70%に少なくとも1回の接種を受けさせることを新たな目標としている。

だが、接種回数(7日間平均)は4月11日の約328万回をピークに減少傾向に入っている。実数でみても4月1日の約426万回を最高に最近では150万~200万回に下がった。

特に接種割合が低いのが南部諸州だ。人口10万人当たりの接種回数でみると、6万回以上の州がほとんどを占める中、ミシシッピ州は約5万5600回、アラバマ州は約5万6500回にとどまっている。