浪速風

猛虎出ずるとき

今日は、蚯蚓出(みみずいずる)。七十二候ではすっかり暖かくなって冬眠していたミミズが地上にはい出る頃とされる。虫に例えるなんてとファンには怒られるかもしれないが、長らく眠っていたトラがようやく覚醒したようで、このところ「猛虎出」の気分だ

▶調子のいいときは何でもいい方向へと転がるもので、昨日はチーム最年長39歳の糸井嘉男外野手が決勝2ランを放ち逆転勝利。なんと阪神の貯金が14になった。大活躍のルーキー、佐藤輝明内野手に刺激されたのだろうか、二人は近畿大の先輩後輩に当たる

▶さてその佐藤。「マイペースな性格が気がかり」と本紙のインタビューで田中秀昌・近大野球部監督が心配していたが、いやいやマイペース、大いに結構。だからこそプロの舞台にも臆することなく活躍できているのではないか。さて、ミミズは地味な虫だが土壌作りには大切だという。実りの秋に向けて阪神・矢野燿大(あきひろ)監督、頼んまっせ。

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