花田紀凱の週刊誌ウォッチング

(821)コロナとどう折り合いをつけるか

新型コロナの基本的対処方針分科会で発言する西村康稔経済再生相=7日午前、東京・永田町
新型コロナの基本的対処方針分科会で発言する西村康稔経済再生相=7日午前、東京・永田町

オリンピック・パラリンピックはやった方がいいに決まっている。コロナ禍で世界中が暗く沈んでいるときに、世界の人々に夢と希望、感動を与えるからだ。

池江璃花子さんの復活劇にどれほど多くの人が感動し、涙したことか。

しかしコロナは収まらない。

コロナとどう折り合いをつけてオリンピック・パラリンピックを開催するか。菅義偉総理以下もそこに心血を注いでいるのではないか(むろん、最終的にどうなるかはわからないが)。

なのに『週刊文春』(5月6日・13日ゴールデンウィーク特大号)は「菅『コロナ敗北の瞬間』」。

〈「(緊急事態)宣言の期間が異常に短く設定されたのは、五月十七日に予定されるIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長の来日前に、緊急事態宣言を終わらせておきたいからです。高齢者のワクチン接種を『七月末まで』としたのも、五輪の時期を意識してのことでしょう」(官邸担当記者)〉

むろん、意識してのことだろう。とがめることか。

『週刊ポスト』(5・7/14GW合併特大号)「東京五輪強行で〝一億玉砕〟の悪夢」では〈「1944年のインパール作戦」と「2021年オリンピック開催」--これほどまでに似ている〉というのだが。

『週刊新潮』(5月6・13日ゴールデンウイーク特大号)は表紙に「『伊藤健太郎』独占告白」。

昨年10月、バイクとの接触事故を起こして逮捕された若手人気(らしい)俳優のインタビューだが、『新潮』が6ページも費やすネタではあるまい。

合併号、恒例のワイド特集拡大版、『文春』はわかりやすいタイトル「スクープの主役たち」で19本。『新潮』は「はるかなる黄金伝説」で13本。

『文春』は自社スクープの続報が多いので強い。〝コロナの女王〟こと岡田晴恵白鷗大教授〈「文春のせいで17キロ痩せたわよ!」「謝んなさいよッ。心込めて謝れば許すからッ!」〉には笑った。

『ニューズウィーク日本版』(5・4/11ゴールデンウィーク合併号)は「韓国ドラマ&映画50」の大特集。充実。

(月刊『Hanada』編集長)