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フジモリ元大統領の長女ケイコ氏が苦戦 南米ペルー大統領選

【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルーの大統領選で6月6日実施の決選投票に臨むフジモリ元大統領の長女で保守派のケイコ・フジモリ氏(45)が、対立候補の急進左派、ペドロ・カスティジョ氏(51)に世論調査でリードを許し苦戦している。

カスティジョ氏は教職員組合の出身で、世界2位の産出量を誇る銅など天然資源の国家管理強化を掲げて立候補。投票日を1カ月後に控え、通貨ソルの相場は下降気味で、左派政権誕生に対する警戒感からケイコ氏が土壇場で支持を伸ばす可能性もある。

ロイター通信によると、カスティジョ氏は今月2日の候補者討論会で、ペルーの天然資源に関する外資系企業との契約を見直すと表明。「外資が国富を盗んでいる。私は利益の7割を国民に残す」と訴えた。

対するケイコ氏は市場経済の信奉者だが、4月の第1回投票後の各種世論調査で一度もリードを奪えておらず、この日の討論会では「天然資源から得られる利益のより公平な分配を約束する」と守勢に回った。

調査会社イプソスが4月末に実施した世論調査によると、カスティジョ氏の支持率は43%、ケイコ氏は34%。ただ、投票先を決めていない有権者が23%いる。

2人は社会的価値観の面ではともに保守派で同性婚に反対を唱えているが、経歴や支持基盤は対照的だ。

ケイコ氏はフジモリ元大統領の離婚に伴い19歳でファーストレディーを務め、国会議員として最大野党を率いたこともある政治エリート。大統領選は3度目の挑戦で、都市部の富裕層の支持を集める。

カスティジョ氏は北部の地方都市カハマルカ出身の小学校教師で、大統領選は今回が初挑戦。つばの広い帽子をかぶり、馬に乗って登場する選挙活動で注目を集め、左派の「ポピュリスト」(大衆迎合主義者)とされる。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済的打撃が大きく、人口も多い貧困層の間で支持を広げる。

ケイコ氏は3月、過去2回の大統領選の選挙資金をめぐる資金洗浄などの罪で禁錮30年10月を求刑されたことが痛手となっている。