コロナ研究でも躍進の大学発ベンチャー 旧帝大にはVCも

 起業支援で先頭を走る東大では、平成16年に東大傘下のVC「東京大学エッジキャピタル」が誕生。24年度には政府が官民連携で実績のある東大、京大、阪大、東北大に計1千億円を拠出し、この資金を基に各大学でVCが設立された。

 京大では26年のVC「京都大学イノベーションキャピタル(京都iCAP)」の設立を機に、160億円のファンドを運営。京大が強みとする創薬やヘルスケア分野を中心に42社、総額82億円(昨年12月末時点)を投資した。これまで事業化に関心が低かった研究者を経営人材と結ぶイベントも実施し、積極的に起業を支援した成果もあり、27年度から5年間のVBの増加数は105社と、主要大学の首位に躍り出た。

 京都iCAPは今年1月に総額181億円の「2号ファンド」も設立し、京大発だけでなく他の国立大発のVBにも投資先の裾野を広げる。楠美公社長は「他大学発のVBへの投資も責務。産学連携のノウハウを共有し、日本の大学発VBを底上げしたい」と語った。

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