秋田・男鹿の水産物加工食品を全国へ 産学官連携プロジェクト(1/2ページ) - 産経ニュース

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秋田・男鹿の水産物加工食品を全国へ 産学官連携プロジェクト

練りものを作る擂潰機(らいかいき)を説明する大高英俊さん=秋田県立男鹿海洋高校(八並朋昌撮影)
練りものを作る擂潰機(らいかいき)を説明する大高英俊さん=秋田県立男鹿海洋高校(八並朋昌撮影)

男鹿海洋高教諭 大高英俊さん(43)

 高校生が参加して秋田・男鹿半島の水産物を加工、全国販売する「男鹿地域産学官連携プロジェクト」の実行委員長を務める。

 「水揚げは全国有数の豊かさなのにほとんど県内で消費され、しかもワカメの茎や豆アジなど規格外のものは捨てたり飼料にしたりする」と男鹿の水産業の現状を指摘する。プロジェクトでは「加工やブランド化で価値を高め、全国販売したり有効利用したりする。その企画開発に生徒が主体的に取り組むんです」と意気込む。

 きっかけは、秋田を拠点に飲食事業を全国展開するドリームリンクの村上雅彦社長の「男鹿海洋高を全国から人材が集まる日本一の水産高校にしよう」という提案。これに男鹿市の菅原広二市長も支援を表明して産学官連携が実現した。

 同校水産科の生徒は漁業や潜水のほか食品加工などを学んでおり、実習で製造するサバ缶は道の駅などで販売すると数分で売り切れる人気ぶりだ。だが「原料のサバは身が大きく品質管理が徹底されたノルウェー産」と打ち明ける。

 一昨年秋、そのノルウェーの水産高2校で生徒代表と一緒に研修を受けた。「ノルウェーでは、海は国民のもの。だから汚してはいけないという意識が子供から老人まで徹底し、水産業は就職人気トップ。だから水産高校も設備は最新で充実し、水産企業との連携も非常に密接。水産科の教員として強く刺激された」と振り返る。

 研究成果や商標など知的財産の保護活用にも取り組み、日本全国で講義を行う。プロジェクトの実行委員長抜擢(ばってき)はこうした経験が評価された。

 「生徒は地元男鹿の特性把握から始め、食品の調理加工、名称や包装、市場開拓など販売流通、そして知財管理など売れる商品の実務を総合的に学習・実践していく」