変異株拡大、増える子供の感染 小児医療にも迫る危機

 ただ、同県でも各医療機関の病床は「大人のコロナ患者で埋まっている」。このため、こども病院には県内各地の小児患者が集まっているといい、笠井部長は「このままではうちもパンクする」と打ち明けた。

基本の対策の徹底を

 変異株が広がる中でも、予防の基本はやはりマスク着用と手洗い、うがいだという。ただ、幼い子供に徹底させるのは難しい。

 「子供はマスクを着けられず、うがいもまだできない。あちこち走り回っては触り、屋外でも地面に寝転がることだってある」と話すのは、1歳の娘を持つ神戸市の会社員の女性(32)。「できる範囲で消毒などをしているが、限界はある」

 子供の感染予防は、どうすればいいのか。笠井部長は「10歳未満の感染ルートは、家族や学校などがほとんど。まずは大人が感染しないようにすることだ」と強調。「子供専用の病床はもともと少なく、感染が広がったり重症化したりすれば、医療崩壊はあっという間だろう。学校の一斉休校の可能性も排除せず、子供の感染動向を注視していくべきだ」と話した。