変異株拡大、増える子供の感染 小児医療にも迫る危機

 こうした変化に合わせ、増え始めたのが子供の感染者数だ。従来株が主流だった「第3波」(昨年10月~今年2月)では、感染者のうち10歳未満は2・7%、10代は7・3%で計1割。だが、第4波の変異株感染者の年齢別割合をみると、10歳未満が6%、10代は12・9%で、合わせて18・9%に達する。

 厚労省の資料でも、3月中旬の変異株の確認数は10歳未満が40代に次いで多く、15%を占めた。担当者は「変異株は全年齢で広がりやすいと考えて、対策をしてほしい」と話す。

他の感染症との併発も

 医療現場では、数字に表れていない危機を警戒する声もある。

 「コロナ陽性で入院している小児患者が増えてきている」と話すのは、兵庫県立こども病院(神戸市中央区)で感染症内科部長を務める笠井正志医師だ。同県内の10歳未満の新規陽性者数は3月下旬は1日平均3・5人だったが、4月中旬には16・7人に急増。現在は、せきなどの症状が出る「RSウイルス感染症」が同時流行中の地域もあり、子供が併発して入院に至るケースも。「基礎疾患のある子供には危険な状況」だという。