GWコロナ医療体制強化で備え 東京都

血中酸素測定器を増強

 宿泊療養施設の体制強化にも取り組んだ。都関係者によると、年末年始では健康観察を担う看護師が集まりにくく、1日の受け入れ可能人数がおおむね200人超だったとされ、施設の利用が伸び悩む一因となった。

 第4波は大型連休も重なるため、都は早めに看護師を集める準備を進め、1日の受け入れ可能人数は300人程度に増えたという。また宿泊療養が可能な状態か感染者本人に詳しく聞き取るなどの保健所業務を都が支援し、宿泊療養活用の環境整備を進めた。年末年始は約1100人がピークだった宿泊療養者数は今月1日時点で約1500人となった。

 自宅療養者対策では健康状態の変化の早期把握に向け血中の酸素飽和度を測定する機器「パルスオキシメーター」の確保数を1月中旬ごろの3300台から、4万台に増やした。血中の酸素量の低下は症状悪化の兆候とされており、使用後の消毒などに時間を要するが約1万人には対応可能と想定。夜間休日に体調が悪化した場合に医師によるオンライン診療や往診などを実施する取り組みも4月20日から始めた。

読めぬ「変異株リスク」

 都のモニタリング会議で示された最新の推計では4月下旬のペースで新規感染者数が増え続けた場合、5月中旬ごろに入院患者が2866人になるとした。仮にほぼすべての感染が従来株からN501Y変異株になった場合、4450人に増えるとしている。

 こうした推計は増加のペースで変わり、都幹部は「変異株のリスクが読み切れない中では、自身や家族ら身近な人たちを守るために感染対策を徹底してもらいたい」と話す。