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産経抄

5月2日

 人生とは-の問いに、チャプリンは答えた。「大写しにすれば悲劇、遠写しにすれば喜劇である」。身に降りかかる災難は、自分という被写体の撮り方一つで涙も誘えば笑いも誘う。人生を一本の映画に見立てた「喜劇王」ならではの警句だろう。

 ▼手元に『がんマラソンのトップランナー』(文芸春秋企画出版部)という闘病記がある。著者の瀬古昴(すばる)氏が血液のがんである悪性リンパ腫との8年に及ぶ格闘をつづり、3月に自費出版した。かつて男子マラソンの雄として、世界に鳴り響いた利彦氏の長男である。

 ▼喜劇王の言葉は人生の指針という。「客観的に見ることで、辛(つら)いこともユーモアに変えられる」「全ての経験が『大きなプレゼントだった』と言える日が来れば」。放射線治療に骨髄移植、抗がん剤治療など、耐えがたい痛みの日々を顧みる筆致はとても柔らかい。

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