浪速風

GW、もしソーシャルメディアがなければ…

ニュースを聞いたとき、在原業平(ありわらのなりひら)の短歌を思い出した。「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」。「反実仮想」の代表例として、古文の授業で接した人も多いだろう。世の中にまったく桜がなかったならば、春を過ごす人の心はのんびりとするだろうに-という意味である

▶インターネット上で選手らに対する人種差別的な投稿が横行していることに抗議し、イングランド・サッカー協会やプレミアリーグがソーシャルメディアの一時的なボイコットを決めた。期間は30日から5月3日。欧州サッカー連盟なども追随し、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムの使用を休止する

▶ソーシャルメディアからの発信が途絶えたからといって、誹謗(ひぼう)や中傷がなくなるわけではない。だが、一石を投じる取り組みなのは間違いない。緊急事態宣言下のゴールデンウイーク。われわれも、スマホに触れる回数を減らすのはどうか。きっと、穏やかだろう。