「めぐみへの誓い」を無期限上映 新潟の同級生と映画館の思い

「めぐみへの誓い」を無期限上映 新潟の同級生と映画館の思い
「めぐみへの誓い」を無期限上映 新潟の同級生と映画館の思い
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 北朝鮮にさらわれた横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=ら拉致被害者と救出活動に奔走する家族の闘いを描いた映画「めぐみへの誓い」が、拉致現場から近い新潟市中央区の映画館で5月15日から無期限上映される。上映実現に尽力しためぐみさんの同級生、池田正樹さん(56)と、映画館の支配人、井上経久(つねひさ)さん(53)に無期限上映に込めた思いを聞いた。(本田賢一)

拉致問題を私ごとに

 この映画館は、めぐみさんの拉致現場から南に約2キロのところにある「シネ・ウインド」。民間団体の新潟・市民映画館鑑賞会が、会員制度を軸に年会費と入場料収入で運営している。

 池田さんが同館と上映に向けた交渉を始めたのは、全国公開が始まった直後の今年2月下旬。同館の斎藤正行代表と親しい地元のバス会社、新潟交通の幹部の後押しもあり、上映はスムーズに決まった。

 「当初は、5月15日から3週間の上映予定だった。ところが交渉を重ねるうちに、めぐみさんの誕生日の10月5日と拉致された11月15日も上映しましょうとなり、最終的に期限を決めずに上映することになった」(池田さん)

 井上支配人は無期限とした理由について「一人の少女が突然、両親の前からいなくなったという事実を、私たちはもっと私ごととして考えなくてはいけない。この作品を無期限で上映することで、市民が拉致問題に関心を持ってもらえればと思う」と説明する。

 作品はこれまで全国約40の映画館で上映されているが、無期限での上映は同館が初めて。池田さんは「拉致現場から一番近い映画館だけに意義深い」と話す。

 そうした思いはこの作品の監督、野伏翔氏も抱いているようで、公開初日の5月15日に同館で舞台あいさつを行う。さらに、前日の14日には、野伏氏が新潟県の花角英世知事、新潟市の中原八一市長と会い、映画の公開と拉致問題について話をする予定だ。