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ゴールデンウイークを前に新型コロナウイルスの感染拡大が続く大阪市内で、自費でPCR検査が受けられる検査センターが盛況だ。安いものは数千円からと価格が手ごろで、新入社員や出張を控えたビジネスマンのほか、周囲の感染で不安をもつ若い世代に浸透。ただ、陽性の場合に医師の診察が受けられる態勢が整っていないところもあるといい、フォロー体制に注意が必要という。(石川有紀)
3度目の緊急事態宣言が大阪府などに発令された4月下旬の朝、大阪市内の男性会社員(52)は37度を超える発熱があり、勤務先が契約している民間のPCR検査を受けた。
ホームページから申し込み、正午ごろに大阪・心斎橋の指定場所に向かうと、PCRと書いた赤い帽子のスタッフから検査キットを手渡された。容器に唾液を入れ、封筒に入れてスタッフに返す。午後8時すぎ、メールで届いた検査結果は「陰性」だった。
検査求める企業も
にしたんクリニック(東京)の「クイックPCR検査」で、費用は1万9800円。大阪のほか、東京や名古屋、福岡でも受け付けている。同クリニックによると、特に大阪での検査利用者が急増しており、今月26日までの申込件数は前月同期比3倍と東京の同1・5倍を上回った。広報担当者は「入社前の新入社員や大型連休後の出社に備え、社員に検査してほしいという企業も多い」と説明する。