【池袋暴走事故 被告人質問詳報】(3)自転車の母子「乳母車に見えた」「悲惨な事故、重く受け止める」(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

池袋暴走事故 被告人質問詳報

(3)自転車の母子「乳母車に見えた」「悲惨な事故、重く受け止める」

被告人質問に臨む飯塚幸三被告(イラストと構成・松川久美)
被告人質問に臨む飯塚幸三被告(イラストと構成・松川久美)

《東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女、莉子(りこ)ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の公判は、被告人質問が続いている》

《車椅子に座ったまま質問に答える飯塚被告は、時折口ごもるものの、終始はっきりとした声で証言している。弁護人は、事故現場の見取り図を示しながら、飯塚被告の記憶に基づき事故直前の車の動きを確認していく》

《被害者参加制度を利用し公判に参加している遺族の松永拓也さん(34)は検察官席の1列目に座り、法廷の画面に映し出された見取り図を見ながら、この様子を聞いている》

弁護人「東池袋交差点を曲がった後、車線を変更したのはどの位置か」

飯塚被告「このあたりです」

《飯塚被告は見取り図上で位置を指差すと、赤いペンでそこに「車線変更をした地点」と書き込んだ。そのほか、弁護人に促されるまま、加速が始まった地点▽ガードパイプに接触した地点▽右車線に車線変更した地点▽アクセルペダルを目視した地点▽赤信号と乳母車を見た地点-の位置を、次々と書き込んでいった》

弁護人「衝突した後、車はどうなったか」

飯塚被告「止まりました」

弁護人「(被告が)自力で動くことはできたか」

飯塚被告「できました。…できませんでした」

《言い誤り、すぐに訂正した飯塚被告。事故では自身も負傷し、駆けつけた救急隊に車内から救出されている。救急車が到着するまでには約40分あったという》

弁護人「その際に電話をかけたというが、いつごろか」

飯塚被告「救急隊の方に搬出されて、歩道で待機していたとき、救急車に乗る直前です」

《続いて弁護人は、飯塚被告の記憶と被告の車のドライブレコーダーに記録された映像に「食い違いが4つある」と指摘。一つ一つ確認していく》

弁護人「まず1つ目を教えてください」