凸版印刷とネスレ日本も支援 障害者アートの理想のカフェ

凸版印刷とネスレ日本も支援 障害者アートの理想のカフェ
凸版印刷とネスレ日本も支援 障害者アートの理想のカフェ
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 発達障害や精神障害のある人たちがアート作品づくりに取り組む事業所を運営している愛媛県のNPO法人が、松山市にカフェとアートサロンを融合させた「ART CAFe Inclusive supported by NESCAFe」をオープンした。施設利用者向けの会員制サロンで、障害のある人たちや家族が気兼ねなくカフェを利用したり、アトリエにしたりする場所を作ろうというもの。趣旨に賛同した凸版印刷とネスレ日本が協力。NPO法人の関係者は「カフェを利用するのに引け目を感じる人も多かった。でも、カフェの雰囲気を味わってほしい。そう思ったとき、それなら自前でカフェを作ろうと考えた」という。

障害者アートの披露の場

 カフェをオープンしたのは愛媛県松前町(まさきちょう)で障害者就労支援を行っているNPO法人「インクルーシヴ・ジャパン」。同法人が松前町で運営する就労継続支援B型事業所「インクルーシヴ・松山 ヒカリのアトリエ」は発達障害や精神障害のある人たちが利用し、アトリエでアート作品づくりに取り組んでいる。NPO法人の管理者、青山俊子さんによると、現在は65人が利用し、20~30代の女性が約7割を占める。

 きっかけは、サイトのリニューアルで事業所の活動内容を紹介しようと、作品をアーカイブ化しようと考えたこと。いろいろな企業にアプローチした結果、業務提携に至ったのが凸版印刷だった。同社西日本事業本部コミュニケーションデザイン部の谷口剛部長は「利用者の発表の場づくりなどの熱意を聞き、お手伝いできればとなった」話す。

 アーカイブ化の話を進める中で話題に上がったのがカフェの話だった。そして、同社とネスレ日本につながりがあったことから話が持ち込まれ、ネスレ日本も対応を検討。「カフェを楽しみ、アートを展示するという声に賛同した」(同社広報担当の村田敦さん)と、カフェを訪れた利用者がコーヒーを楽しめるようコーヒーマシンを提供することを決めた。

レンタルアートへの展開も

 同社は自社で運営するカフェ「ネスカフェ原宿」(東京都渋谷区)で、4月20~28日、ヒカリのアトリエの作品展も開催。ヒカリのアトリエの利用者は「東京で自分の作品を展示できるなんて」と感激し、作品作りに励んできたという。