世界の論点

日米共同声明 52年ぶり「台湾」明記

日本に対しては、米政府の対中強硬姿勢に巻き込まれているという論調が目立つ。環球時報の社説も「米国と日本は第二次大戦の戦勝国と敗戦国で、米国が日本を主導する関係にあり、外交上では極めて強い主従の性質がある」と指摘。その上で「日本は、米国の中国封じ込め戦略に加わり、中日関係改善の勢いを失わせた」と主張する。

現在、対日批判の矛先は主に、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出の方針を決めたことに向かっている。在米中国大使館は、日米首脳会談を受けて17日に発表した報道官談話で、わざわざこれについて触れて「極めて無責任なやり方で、地域の国や国民の直接的な利益を損なう」とクギを刺している。

米国の対中包囲網が強化されるのを防ぐため、日本には部分的に圧力を強めつつも全面対立は避けるというのが、現時点での方針とみられる。(北京 三塚聖平)

≪ポイント≫

・対中国で台湾はますます重要な存在に

・「消極的だった」日本が大きな一歩

・「中国の発展を阻止するもの」と反発

・日米との関係をかんがみ慎重な配慮も