野口さん 28日に宇宙滞在終了 帰還へ - 産経ニュース

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野口さん 28日に宇宙滞在終了 帰還へ

国際宇宙ステーションで野口聡一飛行士(左から2人目)と並んで座り、手を振る星出彰彦飛行士(同3人目)(NASAテレビから)
国際宇宙ステーションで野口聡一飛行士(左から2人目)と並んで座り、手を振る星出彰彦飛行士(同3人目)(NASAテレビから)

 宇宙飛行士の野口聡一さん(56)が28日、国際宇宙ステーション(ISS)での約5カ月間の滞在を終えて帰途に就く。ISSに係留されている米スペースX社の新型宇宙船クルードラゴンに再び乗り込み、29日未明に地球に帰還する。

 野口さんが搭乗するクルードラゴンは28日午後8時過ぎにISSを離脱する。燃料を節約するため貨物室を帰還カプセルから切り離した後、エンジンを噴射して地球を回る軌道から離れ、大気圏に突入。減速しながら高度約2キロで4つのパラシュートを開き、29日午前1時40分ごろ米フロリダ沖のメキシコ湾に着水する。カプセルは船上に回収して飛行士を搬出する。

 大気圏突入時の超高温から機体を守るため、耐熱性に優れた炭素繊維の素材を採用。搭載コンピューターが異常停止しても、すぐに再起動してシステムを復旧できるようになっている。クルードラゴンの帰還は昨年8月に成功した有人試験機に続いて今回が2回目。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、帰還時は時速約27キロのスピードで着水し、地球の重力の3~4倍程度の大きな加速度が飛行士の体にかかる。

 JAXAの担当者は「長期間の無重力環境に体が慣れた飛行士が、いきなり海上で波に揺られるのは非常に厳しいものがある。できるだけ早く回収できるよう救助体制を組んでいる」と説明している。