立民、衆院選共闘へ 限定協力で共産票狙う - 産経ニュース

メインコンテンツ

立民、衆院選共闘へ 限定協力で共産票狙う

連合本部で記者の質問に答える立憲民主党の枝野代表=26日午前、東京都千代田区
連合本部で記者の質問に答える立憲民主党の枝野代表=26日午前、東京都千代田区

立憲民主党は、野党統一候補の衆参3選挙全勝は立民が主導した共闘の成果だとし、次期衆院選の各選挙区で野党候補を一本化する調整を加速させたい考えだ。共産党と一体とみられるのを避けるため、基盤が弱い新人候補の競合は事実上容認し、立民の現職や元職らが出る選挙区では共産に擁立を見送ってもらってその票を得るという限定的な協力にとどめる案が有力となっている。

立民の枝野幸男代表は26日、最大の支持団体・連合の神津里季生(りきお)会長と会談し、次期衆院選では「多くの選挙区で与党と一対一の構図を作っていくことが重要」との認識を共有した。

立民は289選挙区中207選挙区で候補者を決めているが、このうち67選挙区は共産と競合する。非・与党票が複数の野党に分散すれば与党候補に有利に働く。

とはいえ、立民には一本化のために候補者を取り下げる考えはない。一方の共産も安易に譲歩できない。前回衆院選では取り下げた選挙区で党員の活動が鈍り、比例票を減らした苦い記憶があるからだ。

こうした中、立民は野党共闘の「大きな試み」(福山哲郎幹事長)と位置付けた衆参3選挙の勝利を、立民主導の共闘の促進剤にしたい考えだ。特に衆院北海道2区と参院広島選挙区では共産が過去の選挙戦で公認候補を立てたが、今回は共産が降り、立民系候補に一本化した。国民民主、社民両党の推薦を得た一方で共産には推薦を求めず、広島は支援、北海道は地方組織推薦にとどめた。

一定の距離を取りながら票はもらうという立民の都合を優先した対応に共産では不満も出た。小池晃書記局長は26日の記者会見で「絶大な効果が出た」と今回の共闘を前向きにとらえたが、今後の一本化に向け「政策的な一致、相互支援、対等平等の関係」も求めた。連合や立民内の保守系議員は、これらの共産の要求は絶対に受け入れられないとの立場をとる。

立民は現在、共産と競合している67選挙区の6割で新人が立候補を予定する。一方、立民現職が出馬予定の選挙区では、9割近い80余りの選挙区で共産が候補者を決めていない。立民幹部は「ここを中心に今後も共産に擁立しないでもらうことなら両党が納得できるのではないか。無理に候補者取り下げをお願いをすれば要求を断り切れなくなる」とみている。(田中一世)