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産経抄

4月25日

 詩人の中桐雅夫に『卑怯者』という、身を切り刻むような一編がある。〈おれたちはみな卑怯者だ、/百円の花を眺めて百万人の飢え死を忘れる〉(詩集『会社の人事』所収)。店先で花を求めるとき、「その金で救える命がある」と思う人はそういない。

 ▼この詩にほろ苦さを覚えるご同輩は、多いだろう。一皿のつまみ、一杯のビール。紅灯の街でひととき鬱を散じ、憂いを忘れるためグラスを傾ける。喉の奥へと泡を流し込むとき、この星のどこかで起きている悲劇を思う人はまずいない。人は誰もが「卑怯者」か、その予備軍に違いない。

 ▼新型コロナ禍を報じる「死者○人」の記事を、目に留めては自戒する。「○人」の一人一人が、誰かにとっては代わりの利かぬ大切な人だったろう。他の事情で入院した家族を、面会も看取(みと)ることもできず別れた人の涙も忘れまい。

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