【園長は獣医さん】天王寺動物園が生まれ変わる 新しい獣舎計画が続々 - 産経ニュース

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園長は獣医さん

天王寺動物園が生まれ変わる 新しい獣舎計画が続々

屋外で過ごすホッキョクグマ母子(yasuko-T提供)
屋外で過ごすホッキョクグマ母子(yasuko-T提供)
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令和3年4月1日、大阪市天王寺動物園は、動物園としては全国で初めて、地方独立行政法人として、新しいスタートを切りました。

ただ、新型コロナウイルスの感染症対策で、24日から臨時休園することを決めました。開園の時期は未定です。

来園したいと思ってくださる方々のご期待に沿えず、大変残念な思いですが、早く落ち着きを見せることを期待しております。そんな中でも、当園の人気者、ホッキョクグマのファミリーに昨年11月、生まれた赤ちゃん(ホウちゃん)は、〝うまれ変わる天王寺動物園〟の象徴のように無事にすくすく育っています。

さて、今、動物園では、園の魅力向上を目指して、新たな獣舎整備を進めています。来年春には、てんしばゲート横に小動物とのふれあいができる「ふれあい家畜」ゾーンを、5年春には現在アシカ池とホッキョクグマ舎の間で鋼板塀に囲われている場所に「ペンギン・アシカ舎」をオープンさせます。7年春には、赤ちゃんが生まれて注目を浴びているホッキョクグマの新しい獣舎計画があります。2025(令和7)年の大阪・関西万博の開催に花を添えられればと考えております。

また、今年度は職員を増員しました。他の動物園や水族館での飼育経験者、大学や専門学校の新卒者など20人の職員を採用して、すでに活躍してくれている職員と連携して業務が円滑に進むよう職場環境を整えて参りたいと思います。

これから私たちは、独立行政法人化に伴い、大阪市が定めた中期目標の達成を目指して動物園の運営を行っていくことになります。

その中でも4つの中期目標について説明しましょう。まず1つ目に多くの方に来園したいと思っていただけるように「動物展示の充実と快適な園内環境の創出による天王寺動物園の魅力向上」を図ります。また、地球規模の環境問題も視野に「動物の生態等に関する理解や関心を深めるための教育活動の推進」も目標に掲げています。

そして、動物が健康で幸せに暮らせる環境作りのために「動物福祉に配慮した飼育管理と高度な飼育技術の確立」に努め、動物の種の保存に貢献して、世界各国の園からの信頼を高めるための「繁殖及び調査研究活動の推進」も中期目標に定められています。

いずれも、動物園の役割として非常に重要なものですので、これから具体的に達成していかなければならない大命題だと思っています。(天王寺動物園園長、獣医師 向井猛)

【略歴】むかい・たけし 神奈川県藤沢市出身。北海道大大学院獣医学研究科修士課程修了後、札幌市の円山動物園で獣医や職員として勤務した。今年4月から天王寺動物園園長。漫画『動物のお医者さん』に「M山動物園の向田獣医」として登場した。

4月から独立行政法人化してうまれ変わった大阪市天王寺動物園の新園長、向井猛さんが園や動物たちの様子を紹介するコラム「園長は獣医さん #動物園日記」をスタートします。