埼玉県人が食べる「そこらへんの草」が天丼に 「翔んで埼玉」にちなみ商品化 - 産経ニュース

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埼玉県人が食べる「そこらへんの草」が天丼に 「翔んで埼玉」にちなみ商品化

店に並ぶ「そこらへんの草天丼」と、開発者の河内みどりさん=23日午後、埼玉県春日部市(中村智隆撮影)
店に並ぶ「そこらへんの草天丼」と、開発者の河内みどりさん=23日午後、埼玉県春日部市(中村智隆撮影)

 「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」-。人気漫画「翔んで埼玉」に登場し、実写映画版でも使われたこんな名ぜりふにちなみ、「そこらへんの草」を食材に使ったと称する「そこらへんの草天丼」を同県春日部市のスーパーが商品化した。「ご当地グルメにしたい」と担当者。埼玉を痛烈にこき下ろした作品を「ネタ」にしたユニークな発想が当たり、連日完売するほどの人気という。

 そこらへんの草天丼は、春日部市の「みどりスーパー」が1パック334円(税込み)で4月1日に販売を始めた。天丼に乗せている天ぷらの材料は地元産の大葉やマイタケ、葉タマネギなどで、まさに「そこらへんの」食材だ。

 開発した総菜部部長の河内みどりさん(54)は、2年前に「そこらへんの草」の天ぷらを考案した経験を持つ。新型コロナウイルスの感染拡大が長期化して外食に出かけにくい風潮が広がる中、おもしろく気分が盛り上がる総菜を売り出そうと考え、今度は天丼の商品化に取り組んだ。

 狙いが的中し、天丼は発売直後から会員制交流サイト(SNS)などで話題に。埼玉県松伏町から買い求めに訪れた50代のパート従業員の女性は「新鮮でおいしい。ユーモアもあっていい」。春日部市の30代の女性会社員は「夫に楽しんで食べてもらいたい」と笑顔で話した。

 河内さんは「若者だけでなく、子供やお年寄りも買ってくれる。特に子供が野菜をおいしく食べてくれてうれしい」と語る。

 河内さんの呼び掛けなどもあり、春日部市内を中心に「そこらへんの草」を称した食べ物を扱う店が増えており、24店舗を巡るスタンプラリーも始まった。シールをすべて集めると「名誉埼玉県人」のステッカーが贈られる。

 そこらへんの草天丼は、作中の「埼玉県人に食わせておけ」というせりふを踏まえて「埼玉県民限定販売」という設定だ。ただ、河内さんは「県外の人でも『埼玉愛』があれば買ってほしい」と笑う。(中村智隆)